2015-11-04

アーユルヴェーダとともに暮らすスリランカ

スリランカ人にとってのアーユルヴェーダとは・・・

日本人にとってアーユルヴェーダと聞くと
エステのような美容目的のビューティー法を連想するかもしれませんが
スリランカでは毎日の食事のことから体調に関して
アーユルヴェーダの法則にしたがって問題を解決します。
それは健やかに生きる暮らしのための知恵であり、日々の習慣にまで根付いています。

約3000年前にインドから伝承したスリランカのアーユルヴェーダ。
基本的な考え方はインドのアーユルヴェーダと同じですが
スリランカでは土着の伝統医療と融合されたり
施術の際に、緑豊かなスリランカでしか取れないハーブが使われたりしていて
独自に進化したと言われています。
それらのハーブはトリートメントというマッサージの際に使われたり
アーユルヴェーダクリニックで処方されるオイルや煎じ薬にも使われます。

頼りになる地元のアーユルヴェーダ医院

西洋医療に頼る人も多くいますが
まだまだアーユルヴェーダの医院にもひっきりなしに人が訪れてくるそうです。
医師が診る症状は発熱や骨折した時や、蛇にかまれた時などで
西洋医学とほとんど変わりません。

実際、私の息子も小児喘息を持っているので義母の勧めで診察を受けに行きました。
先生との診察があり、薬を処方してもらい終了し
日本の小児科で診てもらう流れと同じでした。
しかし違うのが「牛乳は控えめに」などと食生活へのアドバイスがあったことや
処方された薬がハーブで出来た飲み薬であったことと
診察代金が診察だけだとお金はかからないので
先生への心付けをお渡しするという事でした。
その時、私たちは短期滞在だった為薬を飲み続ける事ができなかったので
効果がどうだったかお伝えできないのですが
西洋医学で処方された薬よりアーユルヴェーダの薬のほうがいいという人は多く
アーユルヴェーダに対して、人々の深い信頼が感じられます。
体のお悩みがある方は一度スリランカのアーユルヴェーダの名医に診てもらってみてはいかがでしょうか。

一家に一つはあるアーユルヴェーディック塗り薬

スリランカ人にとってはアーユルヴェーダは生活の一部ですから
日用品である石鹸や歯磨き粉、フェイシャルクリームにシャンプーなどの
ハーブを使ったアーユルヴェーダ・グッズがスリランカにはたくさんあります。
そんな中でもほとんどのスリランカ家庭に常備していると言える
『シッダーレーパーバーム』という定番の塗り薬があります。

スリランカ人たちに長年愛されているこのバーム。
その秘密は頭痛、肩こり、筋肉痛、火傷、咳の痛みに効く万能っぷりです。
シッダーレーパーバームはアーユルヴェーディックソープやオイル等のハーバルグッズを多く取り扱うシッダーレーパー社の看板商品です。
サイズは色々あり、一番小さいもので30ルピーで購入できます。
アーユルヴェーダ・グッズはスーパーなどで手軽に買えてます。
スリランカに行かれた際にはぜひ一度アーユルヴェーダ・グッズを使ってみてスリランカの暮らしにふれてみてはいかがでしょうか。


photo & text by Ayana Alles